chakokuのブログ(rev4)

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Canon EOS Kiss X50のモードダイアルの働きがおかしく分解掃除(分解するところまで)

背景:長男が長年使っているCanon EOS Kiss X50のモードダイアルが調子悪いらしい。直せるか?と相談を受けた。テストすると、スイッチの接触が悪くて撮影モードが正しく切り替わらないようである。
取り組み:無理ない範囲で分解できるところまで分解して、モードダイアルの裏側の回転するスイッチにたどり着いたらスイッチの接点(板バネ)を掃除して接点復活剤等で接続を安定化させる(目標)
詳細:

画面右側のモードダイアル接触不良が発生している。モードダイアルを回転させて撮影モードを切り替えようとしても、カメラ本体側は指定したモードに切り替わらない

ねじを外すのは精密ドライバでなんとななるのだけど、ネジのサイズが全部バラバラ。混ぜてしまうと正しく戻せない。かつてノートPCの分解掃除の時も正しく戻せるようにネジの地図を書きながら分解した。今回もこんな感じで、地図を書きながら、どの位置から取り外したネジであるかわかるように、もどすべきネジ穴に対応してネジを置く。飛んでいかないように、セロテープで貼り付ける。

なんとか裏ブタは外れるところまできた。あたりまえだが、裏蓋のパーツと基板の間はフレキケーブルで接続されているので裏蓋はそっと開ける必要あり。

フレキケーブルはコネクタで基板と接続されている。コネクタの黒い爪を跳ね上げるとケーブルを抜くことができる。

フレキケーブルを抜いたコネクタの状態。コネクタの爪が上がっている。

全てのフレキケーブルをはずした状態*1

引き続き、ボディ表面から見えるネジを外すことで、ボディの前側の蓋を外すことができた。なお、ストロボ用と思われるデカい電解コンデンサが搭載されていて取り扱いに注意が必要。カメラを普通に使っていたら蓄電状態であり、自分は軽く感電しました。。

ここまで来ると、ボディの上蓋*2をはずすことでき、モードダイアルの裏側のスイッチ本体まで到達できた。*3

今後の取り組みとしては、回転するスイッチ(板バネ)を固定している中央のネジを外してカバーを外して、回転する板バネを取り出す。バネと基板を掃除して汚れを取って、接点復活剤を最小塗布して組みなおす。
あとは、ばらしたのと逆の順番で組み立てると、正しく動くようになるはず。
戻す作業で危険なのは、抜いたフレキケーブルを元の状態に正しく接続しなおすところか。。フレキケーブルの組み立ては繊細で、フレキが奥まで差し込めているか、爪を正しく最後まで降ろせているか、いろいろ注意が必要と思う。

■ご参考
はずしたネジの地図、全景*4

*1:正確には右上奥にまだ1本残っていた

*2:トッププレートとも呼ばれるらしい。あるいは、艦橋とか

*3:写真にも写っている黒いケーブル?のようなものがあって、これが何の役割をしていたのか不明(抜いた記憶なし)。単にケーブルを仮止めするぐらいの働き??

*4:抜いたフレキケーブルは弾性があって元の場所に戻ろうとするのでフレキケーブルの地図は作っていません