chakokuのブログ(rev4)

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真空管アンプ製作に向けて、psvane製300Bを買った

残りの人生はアナログ、波形、音楽に時間を使おうと思っていて、まず真空管アンプを作ろうと思っています。中学生の頃、「ラジオの製作」という雑誌を買っていて、そこに載っていた300Bシングルアンプを何度も読んでいた*1。本物のWE製の300B真空管は高すぎて買えないが、コピー版?の300Bならちょっと出費すると買うことができる。結構音が良いと評価の高いpsvane製の300Bを買った。実際手に取ると、自分が想像してものより2割ぐらいデカい。確かにこれなら電力増幅もできそうな気がする。しかし、プレート電圧がえらく高いので実験や製作には注意が必要だ*2

■追記(20240608)
自分の中で真空管アンプの設計と製作は一つの到達点です。子供の頃読んでいた「ラジオの製作」(1976年2月号)は300Bの製作記事が掲載されていた。当時の出版物も国立国会図書館に保存されていて、遠隔コピーサービスで該当の記事をコピーしてもらった。全文を掲載するのは著作権上まずいと思われ、回路図だけこちらに掲載します。作者は山根整氏、

改めて回路図を見ると結構複雑で、電圧増幅、電力増幅それぞれにNFBがかかっていて、NFBなしだとどういう回路になるのか自分のスキルでは分からない(どこまでがNFB用のパーツなのか分からず)。だから、、ミニマム回路だとどうなるのか?想像できない。自分の知識では、CやRの定数の計算(検算)ができない。300BのヒータはACで5Vが供給されていて、プレートの電流はヒータと並列に接続された100Ωの抵抗から、10Kの抵抗を経て、0VのGNDに到達するのだろうか?? 300Bのプレート→カソード(ヒータ)への電流が一体どう流れるのか理解できず(ヒータ用のAC電源と整流されたDC用のGNDを接続しても大丈夫なのか??分からず。別のタップから取っているので電流は流れない?)。あと、真空管は基本的に自己バイアスと思うのだが、この回路で300Bのグリットの電圧がマイナスになるのかどうかも分からず(教科書的には、ヒータとGNDを繋いでいる10kの抵抗に電流が流れるので、ヒータ(カソード)の電位が0Vから少し上がる。一方、グリットは100Kの抵抗でGNDに接続されているが100Kの抵抗には電流が流れないので(なぜ流れない??)電位差は発生せず0V。よって、相対的にグリットの電位がカソードよりも下がる・・・らしい)。SPICE等のシミュレータで検証したらわかるのかもしれないが、手計算できるレベルではない。

PCL86とはどんな球

山根整氏はまだご健在で、「電子工作マガジン 2022 SUMMER」等にも投稿されているようであった。

*1:当時の製作記事は国立国会図書館から入手可能

*2:買うには買いましたがデカさと電圧にビビっていて、やっぱりNutubeから始めようかと。。