chakokuのブログ(rev4)

テック・コミック・DTM・・・ごくまれにチャリ

ひげがあろうがなかろうが 田島 征三/今江 祥智 (著)

ひげがあろうがなかろうが

ひげがあろうがなかろうが

朝日新聞で取り上げられていて、なかなか興味深そうだったので買った。基本的に童話と思っていますが、まだ読み始めたばかりですが、なかなか骨太な世界観で楽しめそうです。初版(ひげのあるおやじたち)は1970年らしいのですが、表現上の問題があって、一度絶版になったそうです。それが再評価されてまた発売に至ったとのこと。。童話というか寓話なので、読みやすい本ですが、なかり分厚いです。届いたときはちょっと驚きました。2冊分(ひげがあろうがなかろうか+ひげのあるおやじたち)入っているので。。まぁ2倍の分量になりますね。

■追記 080329

2分冊の半分(ひげがあろうがなかろうか)を読み終えた。前半はおやじと一緒に住む子供の「たけ」の成長、後半はおやじとおかあさんetcが仕掛けた、戦いの話になります。特別なセンスや能力を持つ、普通の町民や農民とは違う世界で生きている人たちがネットワークを駆使して世の中を変えようと奮起する話なんですが、おやじやたけの自然に向き合って力の限りに生きる様は読んでて力づけられます。大人の童話というところでしょうか。
戦いが始まってまさにこれからというところで話は終わります。余韻を残しているともいえるし、もっと書いて欲しいとも思います。。読んだ人がそれぞれの立場で戦ってくれということかもしれません。