chakokuのブログ(rev4)

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山種美術館へ

土日時間ができたので山種美術館へ。山種美術館は、日本画を中心に展示している美術館だけど、場所が九段近く(最寄は半蔵門)ということもありなかなか行く機会が無かった。

もともとの目的は、東山魁夷氏や奥村土牛氏らのコレクションを見たかった*1のだが、8月はテーマ展示をしていて、「いきもの集合!」−描かれた動物たち−というテーマで集められた日本画が展示されていた。

猿、犬、猫、鳥等が描かれた日本画だけのテーマ展というのもこの美術館ならでは、、といえるかもしれません。

で、観た感想ですが、、一番良かったのは、上村松篁氏の閑鷺と、山口華楊氏の木精でした。どちらもふんわりとした色使いの絵で、特に閑鷺は鷺の羽の柔らかと柳(だったか)の美しさが調和した感じで、絵の周りの空気まで変えてしまうような印象です。

で、一番ヤバイ絵(という表現がいいのかどうか、でもある意味破壊的)が、石で埋め尽くされた川原に蝶が集まっている絵で、家に帰って見直しても目録のどれか?分からなくなってしまったけど、なんというかパワーに溢れていて、どちからというと繊細な日本画の中で、破壊的なオーラが漂っていた。。

日本画って、奈良に住んでた頃は仏教画とか、絵巻とか見たことがあったが、それ以来、絵画集程度でちらっと観るぐらいで(浮世絵とか)、まともに近代の日本画を観た事がなかった。自分にって、水墨画を含めた日本画の良さ(自分が良いなと思うイメージ)は、空気感があるかどうか、緑や青の色がきれいかどうか?ぐらいしか分からず、今回の展示でもやっぱりいいなと思ったのはそういった絵の持つ空気というか気というか、そういうのが伝わってくる絵が自分としてはいいなと思ったのでした。

9月からは、「百寿を超えて」と題して、奥村土牛氏、小倉遊亀氏、片岡球子氏のテーマ展示になるようです。


美術館のショップで、竹内栖鳳氏の緑池*2のポストカードと、千住博氏の「Waterfall」クリアフォルダを買った。。(左の写真、手前がクリアフォルダ、奥が、緑池のポストカード)。Waterfallのクリアフォルダには驚いた。。いいですよねぇ。。これ。。

■ご参考URL

山種美術館Webサイト
http://www.yamatane-museum.or.jp/

■追記

上記、川原に蝶が、、という作品は、牧進氏の叢(むらがり)でした。
山種美術館 川原 蝶」でググルと、「自分磨き日記さん」のブログ;『「いきもの集合!--描かれた動物たち--」於:山種美術館 』で作品名が判明。ありがとうございます。
http://blog.livedoor.jp/elma0451/archives/51181082.html
感謝の気持ちで、一応、トラバ飛ばしておこう。。

*1:速水御舟氏の「炎舞」なんかも、、観てみたかった。。。

*2:蛙君がただ佇んでいます