chakokuのブログ(rev4)

日々のごった煮ブログです

和装本を作る

子供から参考資料一式(サイズはB4)を綴じてくれと依頼を受けて、作業が簡単そうな和綴じで製本した。正しい手順では表紙も一緒に縫い付けるはずですが、表紙の仕上げについて子供が細かい注文をいろいろしてきたので、自分も嫌になって、だったら表紙はお前がやれよということで、自分は本の中身だけを綴じた。
綴じたいページをそろえる。一番上には、保護用と穴開けの位置決めを兼ねた紙を置いて、固定用の押さえの木を渡す。一番下にも保護用の紙を敷いています。綴じる対象のページの上下を保護用の紙で挟むと、位置決めする際に万一ずれても、ずれは保護用の紙だけに収まる利点もある(こんな日本語で意味わかりますかね?)。

穴をあける際にページの揃えがずれないよう万力で固定する

穴を開けるのはどんな道具でもいいと思いますが、今回厚みがあるので金槌で叩きこめるようアルミ柄の千枚通しを買ってきた

下書きした位置に千枚通しで穴を開ける。手だけでは力が足りないので金槌でも叩く。

穴の開き具合を確認。表からの穴あけだけだとやはり限界があって、下のページは辛うじて穴が開いている程度。縫ってみて分かりましたが、この穴のサイズだと針を通すのがかなりつらいです。

穴を広げるため下のページだけ千枚通しで広げる(けど、上記の通り、少し広げたぐらいでは縫うときに針が通らず苦労した)。

以前革細工を作ったことがあって、その時に買ったクロバーの針を使用(厚地用、普通針5)。

穴が開いてる状態で綴じるので、針の先はやすりで丸めてあります。尖がっていたら穴開いてない所とかに刺さってしまうので。それに先が丸まってると手を傷つける心配もないので気楽に作業できます。

どんな糸が最適かちょっとわかりませんが、あまり太いと仕上げも悪くなるかと思い、日曜大工の店で丈夫そうな糸を買ってきた。今回使ったのは墨つぼ用細糸、ナイロン製で太さは0.6mm。縫ってみて分かりましたがかなり丈夫です(引っ張り強度OK!)。でもこの糸は結び目が固く結べず力のかけようでは解ける問題があります(後ほど説明)。

いろんな縫い方があると思いますが、、今回は右側で綴じる予定で、右側の綴じ穴の下から二つ目から縫い始めました。

本の背をぐるっと一周します。万力で止めているのでずれる心配もなくグイグイと引っ張ることができます。

角(表側の下側)を縫ったところ

この調子で、上から下、外をぐるっと回してお隣りへ、という感じで縫います。詳しくは参考URLを見てください。

最後は柿結びで終わります。本当は余った糸は再度綴じたページの途中に縫い込むそうですが、固々に綴じてるのでそんなことはできず、結局表に糸を残しつつ短く切りました。あと、今回使った糸はナイロン製ですが、柿結びしても力の入れ方では解ける問題があり、瞬間接着剤で結び目を固めました。

出来上がり。表紙がありませんが、表紙は子供が付けるということで、自分の作業はここで終わり。

まとめ:

  • 和綴じ本は作業が簡単(今回は手抜き。本当は表紙も一緒に綴じるべき)
  • 穴開けは針が通るぎりぎりのサイズが理想だけど、何回も穴に糸を通すのですこし大き目に開けた方が作業がしやすい。特に、表紙側から穴あけした場合、最後のページになるにつれて穴が小さくなる。できたら逆(最後のページ)からも穴あけしておけば全体が同じ穴になって作業しやすい
  • 最後は柿結びにするけど、糸によっては固く結べない(ナイロン製は解けやすいと思う)。適当にしておくと製本してから解けると大変なので、よく締まる糸(木綿とか?)を使うか、接着剤で結び目を固める。


■参考URL(いずれもPDFです)
伊藤伊という会社のサイトに公開されている和綴じ本の作り方
今回はこの手順で作りました
http://www.itin.jp/catalog/bookbindings/01/images/wahonseihon.pdf
虹の店:和本の綴じ方(非常に詳しいですが、縫いはじめの糸の始末がちと分からず)
http://world-tradingcenter.com/pdf/wahon_tojikata.pdf
埼玉県図書館協会の製本入門(縫い方とかは分かりませんが、作業の概要がよく分かります)
http://www.sailib.com/tsudoi/seihon20.pdf